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カテゴリー別アーカイブ: 高岡のできごと

高岡の風物詩

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毎年4月上旬に間違うことなく白鳥が来ます。おそらく同一の個体が毎度のお得意さんもいることと思います。海を渡る前に腹を満たしシベリアへ渡るようです。遠くからでは壮観な眺めですが、近くで見ると躯体はがっしりとし首は太くグニャリと曲がり脅威を覚えることがあります。多い時は数千羽にも及び自然の賢さを感じます。

地藏沢地区の馬頭観音講 追悼法要を行いました。

IMG_0004今年最後の馬頭さんの追悼法要が地藏沢地区(高岡町内会第5班)で行われました。3か所でのお参りのうち一番暑い日でした。ここのお参りは1度の法要で2回お参りをします。農耕馬の追悼碑の他にもう一つ碑があり、聞きますとむかーしこの辺りで一本橋から落ちて亡くなった人か行き倒れになった人かはっきりしないそうですが、いずれにしても亡くなった方を供養する意味を込め追悼碑(供養碑)が建立されたそうです。ただ、亡くなった方の名前も身元も全く不明ながら無縁にすることなく、経費も掛かるだろうにいまだにお供物と花を供え欠かさずお参りをされています。農耕馬の恩恵を知る人は少なくなり、年々維持する講員も高齢化等の理由により減少しているようなことも聞きます。その流れを見据えると、ゆくゆく維持が困難になり、その碑の持つ意味を知らぬ人が増え荒れ行きお参りする人がいなくなるのか、「感謝」という言葉も薄れゆくような気がしてなりません。だからこそ、出来る限りいつまでも続けなければならない田舎の文化の一つではないかと思います。(上の写真を撮る際カメラの設定を間違え血色悪く寒そうに見えますが、暑い日で皆さんお元気なようでした)

地藏沢記念碑 IMG_0006 IMG_0002

五万坪地区馬頭観音講 追悼法要

IMG_0003五万坪地区の馬頭観音講の追悼法要は例年、7月15日に行ってなっていますが、当日は大変な風雨で早々に延期になり16日の夕方に無事務めました。高岡に3か所ある馬頭さんの中で一番お参りが多く、賑やかに開催されています。昔は地域に子供が沢山いて下校後の子が一緒にお参りをしておやつを貰ったものですが、高岡も少子化が著しく進行している中、写真をご覧のように小さなお参りが見えました。きっと大きくなり高岡を離れることになってもここでお参りしたことを覚えていてくれるでしょう。それにしても今年は寒く雨天が続き、この日も7月中旬にしては肌寒い日でした。本州では40度に迫ろうかというほどの暑さのようですが、北海道に5度くらい分けてくれればお互い助かるだろうに日本は狭いのか広いのかよくわかりません。西日本では集中豪雨により13府県で200人を超える方が命を失い、行方不明者は約50人。避難所に身を寄せる方は6000人に迫ろうとしています。狭い国土故、まるで山を背負うように人が暮らしているような場所も見受けられます。ニュースを見た折、避難を呼び掛けはしたものの「まだ大丈夫」と逃げ遅れ、結果犠牲になった方もいたようでした。行政から避難指示は出ていたことと思うし、ここ数年異常気象による自然災害が多発していることが教訓になっているはず、と私は思いました。しかしいざ危機が目前に迫ると人は「まだ大丈夫」と思うしそう思い込みたいのかもしれません。私にも思い当たる節があります。体調不良に陥っても「明日には治っているかも」と自分勝手に決め込んでいました。その繰り返しの中40代半ばに差し掛かりいよいよ内臓疾患により入退院を繰り返した時期がありました。決定的な事態を恐れ「何でもないだろう」「ただの気のせい」そう思い込むようにしていました。今回の災害は、正しい認識を持てば防げたはずの命も沢山あったのではないかという気がして仕方がありません。人は時折間違いを起こす、という意識がもう少しでもあれば結果は違っていたかも知れないと思うととても残念であり、何も力になれない身としては、只々被災者の皆さんが笑って暮らせる日が戻ることを願うばかりです。

今年最後の馬頭講は今月20日午後2時から高岡の地藏沢地区で行われます。

中央馬頭観音講 追悼法要

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毎年決まった7月7日に中央馬頭観音講の追悼法要を行いました。夕方とはいえ、7月とは思えない冗談でなく本当に寒い日でした。(写真は昨年のです。昨年はうだるような暑さでした)昔は鬱蒼とした雑木林だった当所へ開拓に入り耕作地にする為一本一本木を切り倒し、その木を運ぶのに馬の力を借り、ようやく畑が出来ると耕すのにも馬の力を借り、当時の農作業は馬がいないことは考えられない時代だったでしょう。その馬が伝染病と思われる病気で多数が死んだと聞きました。又、力尽き命尽きた馬もいたことでしょう。高岡地区には3か所の馬頭観音の碑が建立され講員によって護持されています。しかし、講員も年々高齢化が進むと同時に農耕馬の恩恵を知らない機械化の世代に移り、追悼碑の維持や法要の実施にご苦労が増えゆく中、今月15日午後5時からは五万坪地区馬頭講で同20日午後2時からは地藏沢地区の馬頭講がそれぞれ追悼法要が営まれます。現代農業も苦労が尽きないこととは思いますが、それでも先人の苦労があったからこそ今の私たちの苦労もあるが、幸せもあることと思います。馬頭講にお参りする度、継続の有難さと難しさを感じます。