五万坪地区の馬頭観音講の追悼法要は例年、7月15日に行ってなっていますが、当日は大変な風雨で早々に延期になり16日の夕方に無事務めました。高岡に3か所ある馬頭さんの中で一番お参りが多く、賑やかに開催されています。昔は地域に子供が沢山いて下校後の子が一緒にお参りをしておやつを貰ったものですが、高岡も少子化が著しく進行している中、写真をご覧のように小さなお参りが見えました。きっと大きくなり高岡を離れることになってもここでお参りしたことを覚えていてくれるでしょう。それにしても今年は寒く雨天が続き、この日も7月中旬にしては肌寒い日でした。本州では40度に迫ろうかというほどの暑さのようですが、北海道に5度くらい分けてくれればお互い助かるだろうに日本は狭いのか広いのかよくわかりません。西日本では集中豪雨により13府県で200人を超える方が命を失い、行方不明者は約50人。避難所に身を寄せる方は6000人に迫ろうとしています。狭い国土故、まるで山を背負うように人が暮らしているような場所も見受けられます。ニュースを見た折、避難を呼び掛けはしたものの「まだ大丈夫」と逃げ遅れ、結果犠牲になった方もいたようでした。行政から避難指示は出ていたことと思うし、ここ数年異常気象による自然災害が多発していることが教訓になっているはず、と私は思いました。しかしいざ危機が目前に迫ると人は「まだ大丈夫」と思うしそう思い込みたいのかもしれません。私にも思い当たる節があります。体調不良に陥っても「明日には治っているかも」と自分勝手に決め込んでいました。その繰り返しの中40代半ばに差し掛かりいよいよ内臓疾患により入退院を繰り返した時期がありました。決定的な事態を恐れ「何でもないだろう」「ただの気のせい」そう思い込むようにしていました。今回の災害は、正しい認識を持てば防げたはずの命も沢山あったのではないかという気がして仕方がありません。人は時折間違いを起こす、という意識がもう少しでもあれば結果は違っていたかも知れないと思うととても残念であり、何も力になれない身としては、只々被災者の皆さんが笑って暮らせる日が戻ることを願うばかりです。
今年最後の馬頭講は今月20日午後2時から高岡の地藏沢地区で行われます。