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日別アーカイブ: 2018年8月18日

皆さんで盂蘭盆会と納骨堂法要をお勤めしました

8月16日午後1時より本堂でご門徒や有縁の皆様とお盆の納骨堂法要と盂蘭盆会(うらぼんえ)のお参りをしました。雨の中でしたが、沢山のお参りが見え尊いご縁でした。いつもはお参りの後お盆に因んで「餓鬼道の世界」のビデオをご覧戴いていますが、内容のおどろおどろしさに不評の方も居り今回は住職が2席お話させて戴きました。

1席目は、浄土真宗は仏壇に水を供えるのか、供えないのかの疑問からお供えとは何なのか。2席目は「お盆」の本当の意味と、誰のための仏教行事なのか、についてご法話を申し上げました。今年も沢山の方が納骨堂にお参りに見えお供えされます。見ますと色々なお供え物がある中、故人が好きだったのでしょう、ビールや日本酒が供えられている納骨壇もありますが、今は商売上手の世の中でビールも日本酒もお供えし易いように通常サイズの1/3程のものが売られています。そして中には仏さまが飲み易いようにとの願いからか、蓋が開いている場合もあります。大体はお供えしたまま置いて行かれますのでお盆が終わると片付けをし、勿体ないのでまだ戴けるものは住職や寺族のお腹へ行きます。「ビールをお供えする場合、仏さまは350ml以上で蓋を開けないものを好まれます」と張り紙をしようかと思うほどです。

「お供物」とは、私達が仏さまに食べて下さい、と差し上げるものではなく、今生きている私の命の為に与え供えて下さる食べ物の恵みに感謝と報告を申し上げることが本来の意味合いです。そう考えますと、お供えはお参りの後は置いていくのではなく、お下がりとして皆で分け自分の口に運び、食べ物と食べ物を与えて下さった御縁に感謝を申し上げるのが正しいお供物の姿です。仏さまの極楽浄土では「食べたい」と思ったらすぐさま目の前にその食べ物が出てくる世界だそうですが、そもそも食べたいとか、あれが欲しいとかという煩悩(欲望)すら起きないのが仏さまであり、極楽浄土の世界です。

自分の命の為に犠牲になってくれた命を「いただきます」

自分の命の為に馳せ、走り回って食べ物を用意して下さった感謝に「ご馳走さまでした」

IMG_0001 H30盆の法話

お陰様でお盆も過ぎました

お盆中は多忙につき、更新の元気がなくお久しぶりです。

お陰様で今年も無事にお盆のお参りを勤めさせて戴きました。7月下旬は暑さが続くと8月のお盆参りは相当汗を拭きながらと思いきや、暑さのピークが過ぎると一日ずつ涼しくなり、秋を感じながら各ご門徒のお仏壇へお参りしました。

思い返すと、駒沢苫小牧高校が夏の甲子園を沸かせていた頃、2004~06年の3年連続決勝進出という快挙に道民皆テレビにくぎ付け、坊さんもお参りの家の前に到着も野球中継になかなか車から降りられずにはかどらなかったことが思い出されます。今年は惜しい試合もありながら、道勢が早々に敗退し「さあ、お参りお参り」と、最近は高校野球を見ると、我が長男と同年代の子が猛暑の中グラウンドを駆け回り、負けて涙する姿に心が熱くなります。現在は準々決勝の滋賀県近江高校対秋田県金足農業高校の試合が行われています。

各家にお参りに伺いますと、帰省された方や親戚が集まり皆さんでお参りという家もあり、つくづくお盆っていいなあと思うと同時に、中には30人ほど集まり宴会中のお宅もあり本家の嫁さんは大変だな、と同情申し上げます。お寺の西井家は出た人もいないため当然帰る者もいませんので普段通りのお盆です。お寺の納骨堂にも沢山の方々がお供えを手にご先祖のお参りに見えました。お盆が終わるといよいよ各お寺で一斉に報恩講が勤まります。光明寺でも10月22、23日に報恩講を行いますので、住職からのお願いですので全5座のうち1座でもお参りにお越し下さい。待ってますよ。

それにしても今朝(8月18日)の寒さはびっくりでした。下の写真の通り12度でした。お向かいのメロンのビニールハウスも外され否応なしに夏の終わりを思い知らされます。頭の中で山下達郎の「♪さよなら夏の日」が流れてきます。

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