想定外の雨量による洪水、土砂崩れ、今や6や7が頻発している震度、毎年大勢の人々が自然災害の犠牲になっています。今後も毎年どこかで自然災害が発生し犠牲者を数えることは予想されます。「会うは別れの始まり」という言葉があります。人と人との出会いは尊い縁によってもたらされるが、その縁も永遠に継続することはあり得ない、人に出会ったその時から、いつかは別れるさだめが始まっている、ということです。被災された方々は被災する直前までは日常を生きていました。突発にその日常と引き剥がされました。遺族となってしまった方が「こんなことになるならもっと会っておけばよかった」と言っていました。一期一会という言葉もあります。難しいことではありますが一つ一つの縁を大事にしなければ、と改めて思わされます。
私達は生きるために店舗に買い溜めに走り、ガソリンを求めて車列を成し、信号が消えた街を交差する車や歩行者に戦々恐々とします。隣町で通電したと聞けば羨み、停電を忘れスイッチを押して落胆し、暗い夜の訪れに怯え、明るい朝に喜びを覚え、停電から44時間後に復旧したときは思わず息子と「点いた‼」と叫びました。我が家では夜の明かりにガスランタンを使っていました。日常というものはこんなに有難かったのかと改めて痛感した次第です。薄暗い中久々に息子とトランプで遊びました。
皆さんは地震当夜の空を見ましたか?真っ暗で静けさの中に言葉に表現出来ないほど満天の星が広がっていました。この星空が被災地にも降り注いでいるかと思うと、何故自然はこんな試練を与えるのだろうと、恐ろしいよりなんだか悲しくなりました。
今後、被災地支援に皆様には御協力を仰ぐことが有ろうかと存じますが、伏してお願いを申し上げます。